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環境方針 /
環境への取り組み
伊東電機株式会社では、持続可能な循環型社会の実現に貢献することを目的として、「伊東電機株式会社 環境方針」を掲げ、全社員への周知徹底を図りながら、積極的に環境保全活動を実施しています。
特に、地球温暖化の主因とされるCO2(二酸化炭素)の排出に関しては、排出量の換算・監視・削減活動を推進しており、加えて、環境への負荷を最小限に抑えるためのグリーン調達の推進にも取り組んでいます。
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(1) 私たちは、コロの原理を利用したMDR式マテハンで、環境負荷低減を実現します。
(2)私たちは、万能細胞であるMDRを駆動源としたモジュールの組み合わせで従来 技術の重厚長大型設備を、軽薄短小化します。
旧来の交流電源モータ駆動を直流電源のMDR駆動に置き換えることを積極的に行ない、環境に配慮した設備更新を訴求していきます。
(3)私たちは、ソフトとハードを融合したメカトロニクス技術で、システム製品の 長寿命化を実現します。
独自の制御アルゴリズムによるエネルギーのロスを最小限に抑える技術開発を行ないます。
(4) 私たちは、季節による温度変化が少ない地下空間と自動搬送技術を駆使した 植物栽培方式で、環境にやさしいスマート農業を実現します。
(5)私たちは、 自然災害の原因のひとつである放置された里山の整備を、オリジナル開発の100人力・環境整備機器を活用して行ないます。
また、里山整備で発生した間伐材をエネルギーとして再利用するゼロ・エミッ ション植物工場の実現に向けて、技術開発を行ないます。
(6)私たちは、環境関連法規制の順守と環境汚染の未然防止を含めた会社運営のしくみを環境マネジメントシステムに組み込み、決めたルールを守り、継続的に改善します。
環境への取り組み
Sustainability
パワーモーラ(MDR)で環境にやさしいコンベヤラインを実現
MDRが実現する省エネ・エコロジー搬送
従来のコンベヤは大型モータを使って1箇所からライン上のローラ全てを駆動させる方式(ラインシャフト方式)となっています。
品物が途切れることなく連続して送る場合には有効ですが、品物の間隔が大きく開く場合には、搬送に不要な場所も駆動しているため、エネルギーを無駄に消費することになります。
MDRはローラごとにモータの駆動/停止ができる為、搬送に必要なローラのみを駆動させ、不要なローラは停止させるといった運転ができます。これを、ラン・オン・デマンド搬送と呼びます。搬送に不要なローラは停止しているので、コンベヤ全体の騒音を抑えることもできます。


従来の方式との消費電力比較
実際にラン・オン・デマンド搬送にはどれくらいの省エネ効果があるのか。従来の方式(ラインシャフト方式)と、MDRを使ったコンベヤラインの消費電力を比較しました。
このように、MDRを使えば、60%の消費電力を削減できます。また、エアーレスによるオール電動制御と高効率モータ採用で、更なる省エネ効果が期待できます。
従来方式では、処理量にかかわらず一定の電力(約140Wh)を消費しており、搬送物が少ない場合でも無駄なエネルギー使用が発生していましたが、MDR方式では、搬送物の有無に応じて必要なローラだけを駆動させるため、処理量に応じた電力消費が可能となります。
注油不要・エアーコンプレッサー不要
MDRは、従来の搬送システムに必要だった定期的な注油作業が不要のメンテナンスフリー。これにより、廃油や使用済みオイルの排出を削減し、土壌や水質汚染リスクの低減に貢献しています。
また、駆動にエアーを必要としないため、大型エアーコンプレッサーの設置や稼働が不要となります。エアーコンプレッサーは電力消費量が大きく、運用には大量のエネルギーが必要なため、これを不要にすることでCO2排出量の大幅な削減に寄与します。

環境・安全規格に対応したものづくり

当社のMDR・ACパワーモーラ・専用ドライバは、すべて欧州で施行されているRoHS指令に準拠しています。
RoHS指令とは、「電気・電子機器に有害な特定物質(鉛・水銀・カドミウムなど)を使ってはいけない」という欧州連合(EU)の法律です。環境や人体への影響を減らすことを目的としており、これに準拠することで、より安心・安全な製品づくりを実現しています。
また、当社製品の一部は、欧州の安全基準であるCEマーキングや、アメリカの安全試験機関であるUL(Underwriters Laboratories)認証にも対応しています。
これにより、世界中のお客様に対して、高い安全性と品質基準を満たした製品を提供できる体制を整えています。
農業・園芸分野への展開
当社の製品は、搬送分野にとどまらず、農業・園芸分野にも活用されています。
従来、刈払機の動力源として使われていたガソリンエンジンに代わり、電気式モータを採用。
これにより、省エネルギー化を図るとともに、クリーンで低騒音・低振動な刈払機の開発を実現しました。
当社が培ってきたモータ開発力と制御技術が、環境負荷を低減し、持続可能な緑化活動を支える製品づくりに役立っています。

CO2排出量の監視及び削減活動
地球温暖化の要因といわれるCO2について、当社より排出されるCO2排出量を換算し、監視及び削減活動を行っています。
CO2排出量は、使用するエネルギー(電力・燃料等)から以下の式を用いて換算しています。
電気:CO2排出量(tCO2) =電気使用量(kWh)×単位使用量当たりの排出量(tCO2/kWh)
水道:CO2排出量(kgCO2)=水道使用量(m3)×地球温暖化係数(GWP)
算出されたデータをもとに、設備の省エネ化や業務運用の見直しを行い、排出量の削減に努めています。
年ごとのエネルギー使用量に基づき、排出量の推移を「見える化」することで、削減活動の効果を把握し、次の改善策につなげています。
COOL CHOICEへの企業参加
当社は、環境省が推進する「COOL CHOICE(賢い選択)」に賛同し、企業として地球温暖化対策に積極的に取り組んでいます。
「COOL CHOICE」とは、エネルギー効率の高い製品やサービス、省エネ行動など、未来を見据えた“賢い選択”を促進する国民運動です。
私たちはこの趣旨に共感し、省エネ製品の導入、業務運用の見直し、社員への啓発活動を通じて、持続可能な社会づくりに貢献しています。

グリーン調達の推進

グリーン調達とは、環境への負荷をできる限り低減することを目的に、製品やサービスを選定・調達する取り組みです。
当社では、製造・販売活動を通じた環境負荷低減をめざし、環境に配慮した資材・部品の優先的な調達を進めています。
また、RoHS指令にも準拠し、環境に配慮した製品作りを目指しています。

