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マテハンとは?物流業務を効率化する機器の種類と導入のポイント

2025/10/06

物流

MDR式マテハン

マテハンとは?物流業務を効率化する機器の種類と導入のポイント

INDEX

    近年、物流や製造の現場では「人手不足」「多品種小ロット化」「即日配送への対応」など、さまざまな課題が浮き彫りになっています。そうした現場の負荷を軽減し、生産性と安全性を向上させる手段として注目されているのが、搬送システムや倉庫自動化を支える「マテリアルハンドリング(マテハン)機器」です。

    今回は「マテハンとは何か?」という基本から、多様なマテハン機器の種類と特徴、自動化を推進する上での導入メリット・デメリット、そして成功のポイントまでを徹底解説します。

    さらに、従来の搬送システムの常識を覆し、お客様の課題を根本から解決する伊東電機独自の「MDR式マテハン」の画期的なテクノロジーについてもご紹介。物流・製造現場の効率化、省人化、そして未来に向けた持続的な成長を実現したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

    1. マテハンとは?意味と役割をわかりやすく解説

    マテハンの基本概念

    マテハンとは「マテリアルハンドリング(Material Handling)」の略語で、「モノの取り扱い」を意味します。原材料、仕掛品、完成品の移動や運搬、保管、仕分け、ピッキングなど物流や生産現場のモノの取り扱い全般を指し、これを効率化するための機器やシステムも「マテハン機器」と呼ばれます。

    代表的なマテハン機器には、フォークリフトやコンベヤ、AGV(無人搬送車)、昇降機、パレタイザーなどがあり、マテハンを組み合わせることで高度な搬送システムを構築することが可能です。

    導入により作業の自動化・省人化・ヒューマンエラーの低減・作業スピードの向上が期待され、倉庫自動化の第一歩としても多くの企業が注目しています。

    マテハンの主な役割と重要性

    マテハンの主な役割は、物流の保管・荷役・搬送・包装・情報管理の5つの基本機能を効率化・自動化すること。これにより作業負担軽減、生産性向上、品質の均一化を実現し、現代物流の品質と生産性を支える重要な要素となっています。

    マテハンが今、なぜ求められるのか?社会背景と現場課題

    近年、マテハンの重要性がますます高まっています。その背景には、以下のような社会的な課題があります。

    ① 深刻な人手不足と高齢化
    日本全体で進む少子高齢化により、労働人口が減少し続けています。特に物流・製造業界は、肉体労働や長時間勤務が多いことから、人材確保が非常に困難な状況です。若年層の業界離れも進み、現場は慢性的な人手不足に悩まされており、省人化・自動化が喫緊の課題となっています。

    ② EC市場の急拡大と多品種小ロット化
    インターネット通販(EC)市場の爆発的な成長に伴い、消費者の購買行動は大きく変化しました。これまでの大量一括出荷中心の物流とは異なり、「多品種・小ロット・多頻度配送」が主流となり、物流拠点では多様な商品を短時間で仕分け、梱包し、発送する必要に迫られています。これにより、作業の複雑さ・高度化が進み、従来の体制では対応しきれない事態が生じています。

    ③ 働き方改革・2024年問題
    労働基準法の改正や政府の働き方改革により、物流業界においても労働時間の上限規制が厳しくなりました。特に「2024年問題」に代表されるように、ドライバーの労働時間規制強化は、物流コストの上昇や輸送能力の低下に直結すると懸念されています。限られた時間内でこれまでと同等、あるいはそれ以上の生産性を維持するためには、自動化と効率化が不可欠です。

    ④ 属人化の解消と品質の標準化
    物流・製造現場では、経験豊富なベテラン作業員に頼った作業が多く、その技術やノウハウの継承が大きな課題となっています。人材の入れ替わりや高齢化が進む中で、属人的な作業に依存すると、品質のばらつきやミスが増えるリスクがあります。マテハンによる自動化は、作業プロセスを標準化し、品質の安定と均一化に貢献します。

    これらの課題を解決し、持続可能な物流体制を築くためにマテハンへの期待が高まっています。

     2. マテハン機器の種類と特徴

    マテハン機器は、その役割や用途に応じて多種多様な種類があります。物流や製造現場のニーズに合わせて最適な機器を選ぶことで、作業効率の向上やコスト削減、安全性の確保など、さまざまな効果が期待できます。ここでは、代表的な5つのマテハン機器の種類について、それぞれの特徴や活用シーンをわかりやすくご紹介します。

    搬送機器:モノの流れを最適化する(コンベヤ、AGV、MDRなど)

    コンベヤやAGV(無人搬送車)、MDR(Motor Driven Roller)に代表される搬送機器は、原材料や商品を特定の場所から別の場所へ自動で移動させる設備です。物流倉庫や工場内のモノの流れを構築する基幹システムと言えます。

    搬送機器を導入することで、作業者の歩行距離を劇的に削減し、搬送作業の省人化と生産性向上を実現します。近年では、必要な部分だけ駆動する伊東電機の「MDR式マテハン」のような省エネ・自律分散型のコンベヤも注目されています。

    <搬送機器の種類例>

    ・従来型コンベヤ
    ローラーやベルトを回転させ、荷物を連続的に運ぶ最も代表的な搬送機器です。床に設置するだけでなく、高低差のあるフロア間を繋ぐことも可能で、入荷エリアから保管エリアへ、ピッキングエリアから出荷エリアへといった定型のモノの流れを構築するのに最適です。

    ・MDR(モーターローラー駆動)式コンベヤ
    ローラー1本1本に小型モーターが内蔵された次世代型。荷物の有無を検知して必要な部分だけを動かす「ゾーン制御」が可能で、自動での仕分けや合流、一時停止といった高度な搬送を、専門知識なしで柔軟に構築できるのが最大の特長です。

    ・AGV(無人搬送車)/自律走行ロボット
    床の磁気テープなどを読み取って決められたルートを走行するAGVや、レーザーなどで周囲を認識して自律的に走行するロボットです。パレットやカゴ車を牽引し、柔軟なレイアウトで搬送ルートを構築できます。

    ・天井走行車
    デッドスペースになりがちな天井空間にレールを敷設し、荷物を吊り下げて搬送します。床面の作業スペースを圧迫することなく、効率的な動線を確保できるのが大きなメリットです。

    ・カゴ車(カーゴテナー)
    動力はありませんが、荷崩れを防ぎながら多くの荷物をまとめて運べるため、広義のマテハンとして現場で不可欠な道具です。ピッキングした商品を一時保管し、そのまま出荷場まで運ぶといった使われ方をします。

    保管機器:空間を最大限に活用し、在庫管理を効率化する(自動倉庫、ラックなど)

    自動倉庫システムやパレットラックなどが代表的な保管機器です。保管機器は、限られた倉庫スペースを最大限に活用し、商品を効率的かつ安全に保管することを目的としています。

    高層ラックとクレーンで入出庫を完全自動化した自動倉庫や、フォークリフトでの運用を前提としたパレットラック、棚自体が移動して通路スペースをなくす移動ラックなどがあります。これらの導入により、保管効率の向上はもちろん、先入れ先出しの徹底や在庫管理精度の向上にも繋がり、資産管理を最適化します。

    <保管機器の種類例>

    ・自動倉庫
    高層ラックとクレーンをシステムで制御し、物品の入出庫から在庫管理までを完全自動化する倉庫です。機械が作業するため人が立ち入る通路を最小限にでき、空間を最大限に有効活用できます。特に多品種少量の商品を扱うECセンターなどで導入が進んでいます。

    ・パレットラック
    パレットラックとは、パレットに積まれた荷物を、フォークリフトを使ってそのまま効率的に保管するための産業用の大型棚のことです。ラック(棚)にパレットごと商品を格納することで、倉庫内の空間を立体的に活用でき、保管効率を大幅に向上させます。物流倉庫や工場で最も一般的に利用されている保管設備です

    ・ネステナー(移動ラック)
    パレットを載せたまま多段に積み重ねることができる金属製のラックです。レイアウトの変更が容易で、季節波動などで保管量が変動する商品に対応しやすいのが特徴です。「正ネステナー」は荷物を載せたまま移動でき、「逆ネステナー」は固定式です。

    仕分け機器:高速・高精度な分類で出荷を効率化する(ソーターなど)

    ソーターやDAS(デジタルアソートシステム)と呼ばれる仕分け機器は、コンベヤなどを流れてくる多種多様な荷物を、配送方面や店舗といったルールに基づき、自動で高速に分類するシステムです。特にEC物流のように、小口・多頻度の出荷処理が求められる現場で威力を発揮します。

    荷物を滑らせて分岐させるスライドシューソーターや、ベルト自体が荷物を押し出すクロスベルトソーターなど、扱う荷物や処理能力に応じて様々な種類があります。仕分け作業の自動化は、ヒューマンエラーを撲滅し、出荷品質とスピードを飛躍的に向上させます。

    <仕分け機器の種類例>

    ・ソーター(自動仕分け機)
    コンベヤ上を流れる荷物のバーコードなどを読み取り、指定された方面やカテゴリごとに自動で高速に仕分けるシステムです。クロスベルトソーターやスライドシューソーターなどさまざまな方式があり、ECセンターの出荷工程などで24時間稼働し、大量の注文を処理します。

    ・オートラベラ
    商品の出荷時に必要な配送伝票や管理ラベルなどを、自動で印刷して適切な位置に貼り付ける機械です。手作業によるラベルの貼り間違いや貼り忘れを防ぎ、後工程の自動化やトレーサビリティの精度を向上させます。

    ・デジタルピッキング/アソートシステム
    ピッキングリストの代わりに、棚に設置されたデジタル表示器が光と数字でピッキングすべき商品の場所と数量を指示するシステムです。作業者は指示に従って商品を取るだけでよく、商品知識がない新人さんでも直感的に作業ができます。

    これにより「探す」時間を削減し、ピッキングミスを大幅に低減させ、作業品質の標準化を実現します。

    荷役機器:重量物作業を軽減し、安全性を高める(フォークリフト、パレタイザーなど)

    荷役(にやく)作業を補助・自動化するのが荷役機器で、フォークリフトやハンドリフトが広く知られています。トラックへの荷物の積み下ろし、倉庫内での運搬、棚への格納といった物理的作業の負担を軽減し、労働災害を防ぐ上で不可欠な存在です。

    近年では、パレットへの積み付け(パレタイジング)や荷下ろし(デパレタイジング)を自動で行う「ロボットパレタイザー」の導入も進んでおり、重量物作業からの解放と作業の標準化に大きく貢献しています。

    <荷役機器の種類例>

    ・フォークリフト
    車体前面のツメでパレットごと荷物を持ち上げ、運搬・昇降させる荷役作業の主役です。操作には免許が必要ですが、近年では自動運転技術を活用した無人フォークリフトも登場し、作業の自動化に貢献しています。

    ・パレタイザ/デパレタイザ
    段ボールや袋詰めの商品を、ロボットアームや機械装置を使ってパレット上に自動で積み付けるのが「パレタイザ」、逆にパレットから荷物を下ろすのが「デパレタイザ」です。過酷な重量物作業から作業者を解放します。

    ・コンテナスロープ
    地面とコンテナの荷台との間に設置するスロープです。これにより、フォークリフトが直接コンテナ内に乗り入れて荷役作業ができるようになり、手作業による積み下ろしをなくし、作業時間の大幅な短縮と省人化を実現します。

    包装・梱包機器:出荷品質と作業効率を向上させる(ストレッチ包装機、梱包ラインなど)

    パレットの荷崩れを防ぐストレッチ包装機や、一連の作業を自動化する梱包ラインなどが代表的な包装・梱包機器です。製品を出荷できる状態にする最終工程を自動化し、手作業では時間と手間がかかる段ボールの組み立て(製函)やテープ貼り(封函)などを担います。

    包装・梱包機器を導入することで、梱包スピードを大幅に向上させるとともに、梱包品質を均一化できます。これにより、輸送中の破損リスクを低減し、製品を安全に顧客へ届けるという物流の最終品質を高めます。

    <包装・梱包機器の種類例>

    ・自動製函機/自動封函機(梱包ライン)
    折り畳まれた段ボールを自動で組み立て、底面にテープを貼るのが「自動製函機」。商品が詰められた段ボールの上部を自動でテープ貼りするのが「自動封函機」です。これらをライン化することで、梱包作業の大幅な省人化が可能です。

    ・エアー緩衝材製造機
    商品を衝撃から守るためのエアー緩衝材を、必要な時に必要な量だけその場で作る機械です。緩衝材を保管しておくスペースを削減できるメリットがあります。

    ・ストレッチ包装機
    パレットに積み付けられた商品全体を、荷崩れ防止のためにストレッチフィルムで自動で巻き付ける機械です。手作業に比べて、均一で強固な梱包をスピーディーに行えます。

    3. マテハン導入のメリット、デメリット、注意点とは?

    マテハン機器の導入は、物流現場の効率化や省人化を進めるうえで大きな効果が期待できます。しかしその一方で、導入に際しては慎重な検討も必要です。

    ここでは、メリット・デメリットとともに、導入時に押さえておきたいポイントを整理してご紹介します。

    マテハン機器導入のメリット

    • 省人化・省力化

    自動化によって重労働や単調作業を機械が担うことで、作業者の負担を軽減できます。人員の最適化にもつながり、人手不足の解消に直結します。

    • 作業ミスの削減

    自動制御によってピッキングミスや仕分けミスなどのヒューマンエラーが減少。安定した品質と精度の高い物流を実現します。

    • 生産性・スピードの向上

    人に依存せず24時間稼働も可能になり、処理能力が飛躍的に向上。リードタイム短縮や即日配送といったニーズにも対応しやすくなります。

    • 作業環境の改善

    重量物の搬送や持ち運びを機械が担うことで、身体への負担が軽減されます。労災リスクの低減や安全な職場づくりにも貢献します。

    • 長期的なコスト削減

    初期投資はかかりますが、長期的に見れば人件費の抑制、作業効率の向上による生産性の最大化、在庫精度の向上による廃棄ロスの削減など、様々な面でコスト削減に繋がります。

    マテハン機器導入のデメリットと注意点

    • 高額な初期投資

    大規模なシステムになるほど導入費用は高額になります。長期的な費用対効果(ROI)を事前に見極めておくことが不可欠です。

    • 需要変動やレイアウト変更への対応

    固定式の大型マテハンを導入すると、季節による物量の繁閑差や、将来の取扱品目の変更に対応しにくいケースがあります。繁忙期には能力が不足し、閑散期には設備が過剰となり稼働率が低下するリスクも。事業の成長や変化に合わせた柔軟な対応が可能か、事前に検討することが重要です。

    • 過剰スペックのリスク

    将来の成長を見越して高性能な機器を導入するのは良い反面、現在の業務に対してオーバースペックになり、無駄なコストを招く可能性も。

    • トラブル時の影響が大きい

    自動化された機器が故障した場合、現場の作業が一時的にストップすることもあります。適切なメンテナンス体制と、トラブル時の対応フローを構築しておくことが重要です。

    • 専門知識の必要性

    複雑なマテハンシステムを導入する場合、システムの設計、設置、運用、メンテナンスには専門的な知識が必要となることがあります。導入後の運用を内製化できるか、外部ベンダーとの連携をどうするか、検討が必要です。

    導入成功のカギは「現場課題の明確化」

    マテハン導入を成功させる最大のポイントは、「現場課題を的確に把握すること」です。

    たとえば「どの工程にボトルネックがあるのか」「どこを自動化すれば最も効果的か」といった課題を明確にしなければ、せっかくの投資が有効に機能しない可能性もあります。現場のヒアリングや動線分析など、事前の診断を専門家と行うことが非常に有効です。

    また、一気にフル自動化を目指すのではなく、まずは一部工程の自動化からスタートする「段階的導入」もおすすめです。小さな成功体験を積み重ねることで、導入の精度と効果を高め、現場の混乱を最小限に抑えられます。

    4. 通常のマテハンと伊東電機のMDR式マテハンの違い

    ここまで一般的なマテハンについて解説してきましたが、ここからは従来の搬送システムの常識を覆す、伊東電機の「MDR式マテハン」をご紹介します。

    人手不足、コスト、柔軟性といった、一般的なマテハンが抱えがちだった課題を根本から解決する、画期的な搬送システムです。

    伊東電機のMDRとは?

    MDRとは、伊東電機が世界に先駆けて開発した「Motor Driven Roller(モータドリブンローラ)」の略称です。モーター内蔵ローラーを用い、複雑な配線やPLC(プログラマブルロジックコントローラ)不要でスマートな搬送システムを実現します。

    例えばMDRを搭載したコンベヤでは、複雑な制御や配線は不要です。ローラー1本1本が自律的に制御されるため、荷物が来たゾーンだけが回転し、通過すれば停止するという”スマート搬送”を実現。従来の「コンベヤは常に動き続けるもの」という常識を覆し、省エネ、静音、安全性を高いレベルで両立させました。MDRを駆動源に、様々なマテハン機能をもったモジュールもラインナップ。このMDR技術こそが、伊東電機のMDR式マテハンが多くの企業から選ばれ、現場の課題を解決する核心となっています。

    【人手不足の解消と業務効率化】:シンプルな自動化で省人化

    MDR式マテハンは、これまで人が手作業で行っていた搬送や仕分けを自動化することで、作業に必要な人員を大幅に削減できます。
    あらかじめ設定されたモジュールを組み合わせるシンプルな構造のため、専門的なプログラミングや配線工事は不要。現場スタッフでも簡単に設置・メンテナンスができるため、スムーズに自動化を導入できます。
    人手不足や業務効率化の課題を抱える現場にとって、自動化は効果的な省人化手段となります。

    【環境負荷軽減とコスト削減】:ラン・オン・デマンドによる最大60%以上の省エネ効果

    大型モータでローラを全て同時に駆動させるコンベヤは、荷物が流れていない時も常にライン全体が動き続け、大量の電力を消費していました。
    MDR式マテハンは「荷物があるときだけ動く」仕組み(ラン・オン・デマンド)になっており、必要なときだけ必要な場所が動きます。これにより、最大で60%以上の電力削減が可能になります。これは、企業の脱炭素(カーボンニュートラル)への取り組みにも大きく貢献します。

    【比較で明確に】AGV・AMR、ロボット自動倉庫に勝る低ランニングコスト

    AGV(無人搬送車)やAMR(自律走行搬送ロボット)、大規模なロボット自動倉庫といったシステムは高い自動化率を誇る一方で、導入後のランニングコストが大きな課題となることがあります。高額なメンテナンス費用、専門オペレーター人件費、バッテリー交換、そして常に変動する電力消費などが運用負担を増やす要因です。
    しかし、伊東電機のMDR式マテハンは、圧倒的な低ランニングコストを最大の強みとしています。

    省エネルギー: 「ラン・オン・デマンド」による部分稼働とDC24Vの低電圧駆動により、消費電力を大幅に抑制し、日々の運用コストを削減します。

    低メンテナンス: 無駄を省いたシンプルな設計と堅牢な構造により、定期的なメンテナンス費用や突発的な修理コストを最小限に抑えられます。

    効率的な運用: 直感的で扱いやすいシステムのため専門的な知識を要せず、トイブロックのような組み替えの容易さで既存人員による効率的な運用を実現します。

    これにより、導入後の予期せぬ出費に悩まされることなく、長期的に安定した投資対効果(ROI)をご実感いただけます。

    【スピーディーな導入】:標準モジュールで圧倒的短納期を実現

    一般的なマテハン設備は、設計から設置まで数ヶ月から1年以上の期間を要することも少なくありません。

    伊東電機のMDR式マテハンでは、標準化されたモジュール製品を組み合わせることでシステムを構築します。そのため、複雑な個別設計が不要となり、圧倒的な短納期での導入が可能です。ビジネスチャンスを逃さず、迅速に現場の自動化を実現できます。

    【未来を見据えた柔軟な対応】:トイブロックのような組み替えで、レイアウト変更も自在

    MDR式マテハンは、まるでトイブロックのように、ユニットの追加・削除・組み替えが容易です。繁忙期にはラインを延長し、閑散期には一部を撤去してスペースを有効活用するなど、業務状況に応じたレイアウト変更が柔軟に行えます。

    さらに、自社スタッフでもレイアウト変更が可能なため、外部業者に頼らずスピーディーに現場対応できるのも大きなメリットです。

    【リスクを抑えた拡張性】:スモールスタートから段階的に拡大可能

    「最初から大きな設備投資は難しい……」「一部だけ自動化して、様子を見ながら広げたい」「いざという時に、柔軟にレイアウト変更できるか心配」という企業さまにこそ、MDR式マテハンは最適です。

    まずは課題となっている特定の工程(例えば、入荷〜検品エリアの搬送など)からスモールスタートで導入し、効果が見えたら、別の工程へと少しずつ広げていけるのがポイント。ムリなく段階的に自動化を進められるので、リスクも低く、導入のハードルを大きく下げてくれます。そのため、初期投資を抑えながら、将来の事業拡大に合わせてシステムを成長させることが可能です。

    伊東電機が提供するMDR式マテハン導入の強み

    伊東電機は、単にMDR式マテハン機器を提供するだけでなく、お客様の現場の課題解決に貢献するためのトータルソリューションを提供しています。

    • 豊富な実績とノウハウ: 長年にわたり、様々な業界の物流・製造現場におけるマテハン導入を支援してきた豊富な実績と専門知識があります。
    • 現場に寄り添うコンサルティング: 現状を丁寧にヒアリングし、AGV・AMRやロボット自動倉庫とも比較検討しながら、低ランニングコストで最適な搬送システムの設計・運用をサポートします。
    • 安心のアフターサポート: 導入後の安定稼働を支えるメンテナンス体制も充実しており、万一のトラブル時も迅速に対応します。

    5.伊東電機にご相談ください

    今回は「マテハンとは?」という基本的な知識から、多様なマテハン機器の種類、導入のメリット・デメリット、そして伊東電機が提案する次世代の「MDR式マテハン」について解説しました。

    深刻化する人手不足、EC市場の拡大、働き方改革への対応など、現代の物流・製造現場が直面する課題は複雑化しています。これらの課題を解決し、企業の競争力を高めるためには、マテハンによる自動化・効率化はもはや避けては通れない経営課題です。

    マテハン機器をただ導入するだけでは成功しません。自社の課題を正確に把握し、将来の事業変化にも対応できる「柔軟性」と「拡張性」を持った搬送システムを選ぶことが何よりも重要です。
    伊東電機のMDR式マテハンは、AGV・AMRやロボット自動倉庫といった他システムと比較しても際立つ低ランニングコスト、省エネ、短納期、柔軟性、拡張性といった圧倒的なメリットで、お客様の未来を支えます。

    「うちの現場でも使える?」「まずは話だけでも聞いてみたい」「倉庫の自動化や省人化をしたい!」という方も大歓迎です!また、導入の際には以下のような補助金・税制優遇制度を活用できる場合もあります。伊東電機では、御社に最適な補助金をご提案しながら、スムーズな導入をサポートいたします。

    ■事業再構築補助金
    ■中小企業投資促進税制
    ■中小企業経営強化税制
    ■ものづくり補助金少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽に伊東電機までお問い合わせください。物流のプロフェッショナルが、貴社の課題に最適なソリューションをご提案いたします。