導入事例
米国郵便公社(USPS)
米国の取扱郵便物数量は日本の約20倍、地球上の40~50%を占め、
その最大手となるのが米国郵便公社(USPS)。
同社の郵便搬送・仕分けラインにパワーモーラ24(MDR)と
CANopenコントローラが大量採用されました。
米大手マテハンシステムメーカーのN社がインテグレーターとなって開発した、
自動配達順仕分けシステム・FSS(Flats Sequencing System)は、
フラットメール・雑誌類など定形外郵便物を個人別まで配達順立てし、
コンテナに自動投入するシステムで、
この10年間で「全米250か所に計500基」が導入される計画となっています。
その構成部品としてパワーモーラ24(MDR)が1基当たり2,500本、合計で125万本が導入されることになりました。
USPSがパワーモーラ24(MDR)を選んだポイントは:
1.UL等の安全規格は高電圧の使用に厳しい条件を定めているが、DC24Vの低電圧であれば感電の恐れも少なく安全で、極めて扱いやすい。
2.(CANopenによる情報通信と融合した自律分散制御に対応)
3.機敏に起動・停止するラン・オン・デマンド(必要な時だけ動く)の制御に最適。
4.上記を含め省エネ効果が大きい。
5.故障時もローラ単体の交換で済むためチェーンやベルトに比べダウンタイムが最小で済む。
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この流れは欧州にも波及し、各国の医療、書籍などの分野でパワーモーラ24:MDR導入の動きが始まっています。
これは上記の米国のN社、L社、ドイツのS社、D社など世界の大手マテハンシステムメーカーがその機能を高く評価し、欧米各国ユーザーの納入システムに採用していることが大きな要因となっています。
中でもこのほど、ドイツポストに郵便物仕分けシステムを新規納入するS社が、コンポーネントにパワーモーラ24(MDR)を全面採用することを決定しました。
今後もフランス郵便のラ・ポスト、デンマーク、スイス企業向けシステムでも採用される見込みで、そのヨーロッパ市場は急速に拡大しています。